発展の新チャンスを迎えた中国のAI産業

人民網日本語版 2023年03月22日10:11

江蘇省宿遷市の天合光能(宿遷)光電有限公司のスマート生産ラインで、自動的に作業を進めるロボット(撮影・時暁凱/写真著作権は人民図片網所有のため転載禁止)。

自動で左折し、歩行者に道を譲ることができる。自動で車線変更し、自動で方向を変え、信号機を識別することも可能。さらには、狭い道と渋滞した区間を通行し、自動で障害物を回避する。これらを実現しているのは、北京軽舟智航科技有限公司がこのほど発表した地平線征程5チップに基づく「軽舟乗風ハイレベル運転アシストソリューション」で、都市の各シーンや高速道路、自動車専用道路などの各種の複雑な道路状況のポイントツーポイント運転アシストをサポートし、運転を楽にしてくれる。人民日報が伝えた。

18のスマート水位ステーション、5つの流量観測所、100セットの森林火災地表火観測装置を含む200以上のフロントエンド感知ポイントが、雲従科技が中心になり構築した総合ハブデジタルツインプラットフォーム「天府大脳」にリアルタイムデータを伝送し、かつデジタルツイン世界で成都天府新区の生態の現状を完璧に復元する。水位上昇や水質反転、汚染などの都市緊急事件が、AI(人工知能)のエンパワーメントにより効率的に処理される。

このように中国のAI産業は近年、技術イノベーションや産業エコシステム、融合応用などの面で大きく進展しており、すでに世界の先頭集団に入っている。中国情報通信研究院の試算によると、昨年の中国AI中核産業規模は前年比18%増の5080億元(1元は約19.1円)にのぼった。中国のAIイノベーション能力は目覚ましい向上を見せ、主に次の4つの面で進展があった。

(一)AI特許出願件数で世界一に。中国情報通信研究院の試算によると、2013年から2022年11月までの世界のAI発明特許出願件数は累計72万9000件で、うち中国は38万9000件で53.4%を占めた。世界のAI発明特許取得件数は累計24万4000件で、うち中国は10万2000件で41.7%を占めた。

(二)イノベーションの担い手の建設に新たな進展。一連の新型研究開発機関がAIビッグモデルやAI計算チップなどの分野で技術のブレイクスルーを達成した。計算力インフラが世界トップ水準に達した。全国一体型ビッグデータセンター体制がほぼ構築され、「東数西算」(東部地域のデータを西部地域で保存・計算すること)プロジェクトの実施が加速された。一連の国家次世代AI公共計算力開放イノベーションプラットフォームが完成した。

(三)基幹中核技術の一部にブレイクスルー、一部基幹応用技術が世界先進水準に。中国企業はアルゴリズム応用やスマートチップ、オープンソースフレームワークなどの基幹中核技術で重要なブレイクスルーを達成した。画像認識や音声認識などの応用技術で世界先進水準に達し、スマートセンサーやスマートコネクテッドカーといった代表的な製品が効果的に実用化された。

(四)産業エコシステムが初歩的に形成。中国ではすでに400以上の学校でAI専攻が開設されている。ハイレベル人材の数が世界2位となった。2022年末現在の世界のAI代表的企業は2万7255社で、うち中国は4227社で約16%を占めた。中国のAI産業はすでに長江デルタ、京津冀(北京・天津・河北)、珠江デルタの3大集約発展エリアを形成している。百度、アリババ、ファーウェイ、テンセント、科大訊飛、雲従科技、京東などの一連のAI開放プラットフォームが産業の急速な発展を支える能力を初歩的に形成した。

中国電子情報産業発展研究院の安暉副チーフエンジニアは、「AIと第1、2、3次産業の融合の効果が現在初歩的に顕在化しており、医療、交通、製造などの先導産業分野から観光業や農業などの分野に広がりつつある。スマート金融、スマート医療、スマート警備、スマート交通などの分野はすでにAI技術実用化のホットな応用シーンになっている。製造業の研究開発と設計、プロセスシミュレーション、生産・製造、製品検査などの重点サイクルのスマート化水準が全面的に向上している」と述べた。

工業・情報化部(省)の関係責任者は、「第14次五カ年計画期間中(2021-25年)、中国はAI産業の成長を急ぎ、良好な発展環境を育成する」と述べ、次の具体的な措置を挙げた。(1)中小企業及び大企業が協力し、産学研が共に参加するイノベーションコンソーシアムを形成し、AI基幹中核技術のブレイクスルーを促し、中国のスマートチップ、開発フレームワーク、典型的スマート製品などの水準を高める。(2)AIの製造、交通、エネルギーなどの分野における応用を急ぎ、重点分野のスマートなモデル転換を促す。(3)産業クラスタを構築し、国際的な競争力を持つ一連のAIリーディングカンパニーを育成し、一連の「専精特新(専門化、精密化、特徴化、新規性)」企業を発展させ、先導区を産業クラスタ発展の高地にする。

技術のブレイクスルーと応用の拡大を取り組みの主な方向とし、中国の特大規模市場の強みを活かして世界の資源要素を集める。中国のAI産業は実体経済と深く融合し、経済・社会発展の新たな成長エンジンになろうとしている。中国のAI産業の規模は2030年に1兆元に達する見込みだ。(編集YF)

「人民網日本語版」2023年3月22日

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