中国、常態化深海長期間連続観測・探査プラットフォームを構築

人民網日本語版 2023年03月27日15:03

中国科学院海洋研究所によると、同研究所が開発した数世代の深海海底設置型長期間観測システムは中国の南中国海冷泉エリアですでに数年にわたり持続的に設置されており、同エリアの高画質映像資料や近海底の物理的・化学的パラメーターなどのデータの連続的な取得を実現している。同成果はこのほど国際的な学術誌「Deep-Sea Research」に掲載された。中央テレビニュースが伝えた。

これまでの自由落下型着陸機と異なり、深海海底設置型長期間観測システムはリアルタイム動画を利用するケーブル投入型着陸機だ。投入時には搭載された水中高画質カメラにより着陸位置をリアルタイムで観測し、科学調査船との連携を通じ投入先を正確に制御できるとともに、海底着陸後に同軸ケーブルを通じ、実際の状況に基づき探査パラメーターを調整し、最良の探査効果を保障する。回収する際には同軸ケーブルにより直接回収する。科学研究チームが研究開発した深海マルチチャンネルレーザーラマン分光法探査システムは深海海底設置型長期間観測システムを複数回にわたり南中国海冷泉エリアに投入している。有索式無人潜水機(ROV)の「発見号」のサポートを受けラマンプローブを投入し、原位置実験と長期的かつ持続的な探査を行う。

中国科学院海洋研究所が開発した数世代の深海海底設置型長期観測システムは2016年より、南中国海冷泉エリアで複数回にわたり設置されている。うち1回の最長連続設置日数は659日で、累計水中投入時間は1000日以上。(編集YF)

「人民網日本語版」2023年3月27日

最新ニュース

注目フォトニュース

コメント

| おすすめ写真

ランキング

  • 全部
  • 経済
  • 社会
  • 政治