中国初の人民元建てで決済を行う輸入液化天然ガス(LNG)の調達取引が28日に成立した。これにより中国が石油・天然ガス貿易分野におけるクロスボーダー人民元建て決済取引において、実質的な一歩を踏み出したことになる。
今回の取引は中国海洋石油と世界的エネルギー大手のトタルエナジーズが上海石油天然ガス取引センターで行ったものだ。湾岸協力会議(GCC)加盟国のアラブ首長国連邦(UAE)から輸入される約6万5千トンのLNG資源が取引され、人民元建て決済が行われた。
税関総署がまとめたデータによると、2022年の中国の原油輸入量は5億トン、天然ガス輸入量は1億トンを超えた。そのうちLNGは6344万トンだった。国際市場で人民元の受容性が高まるのにともない、石油天然ガス貿易の双方が人民元での決済を試みる条件が日増しに整っていた。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年3月31日