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1枚のガラスはなんと紙よりも薄く作れる。5月30日に行われた中関村フォーラム2023で、「30マイクロメートルフレキシブル折り畳み式ガラス」が重要成果として発表された。この厚さがコピー用紙の4分の1しかないガラスは近い将来、折り畳み式携帯電話に応用され、人々の暮らしに普及していくだろう。北京日報が伝えた。
現在の生活で最もありふれたフレキシブル表示技術は、折り畳み式携帯電話だ。中国建材集団凱盛科技股份有限公司の張少波副社長によると、早期の折り畳み式スマートフォンは良好な耐屈曲性を実現するため、高性能のプラスチックを使用していた。だが、その光学性能が悪く、表面の硬度が低く、そして長時間の使用で損傷が発生するという欠点も明らかだった。
ガラスはこれらの面で良好な性能を持つが、その硬く脆く壊れやすいという特徴に科学研究者は悩まされてきた。中国工程院院士で、中国建材集団チーフエンジニアの彭寿氏はチームを率い、超薄型フレキシブル折り畳み式ガラスの重要技術に焦点を合わせ研究開発を行い、ガラスを紙よりも薄くした。厚さ30−70マイクロメートルシリーズの超薄型フレキシブル折り畳み式ガラスの研究開発に成功した。
うち最も薄い30マイクロメートルの製品は、厚さがわずかコピー用紙の4分の1しかなく、曲げ半径が0.5ミリにも達する。張氏は、「折り畳み式スマホに使用すればぴったり閉じることができる。これは大きな強みとなる。その上ディスプレイが薄いほどスマホ全体のデザインも薄く軽量になる。同製品の折り畳み耐用テストは現在すでに100万回を超えている。一方、業界内の合格基準はわずか20万回に過ぎず、完全に日常の使用の需要を満たせる」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2023年6月2日