各地の大学がこのほど新学期を迎え、大学生たちは荷物を抱えてキャンパスに戻ってきた。そんな中、湖南三一工業職業技術学院(湖南省長沙市)のキャンパス内では、2台の自動運転スマートフォークリフトが入口と寮の間を頻繁に行き来して、学生に荷物搬送サービスを提供していた。人民網が伝えた。
「第1寮棟の学生は左のフォークリフトに、第2寮棟はもう一台のフォークリフトに」。自動車スマート技術専攻の学生は同学院の入口で、学校に戻った学生に荷物を秩序正しくフォークリフトに取り付けられた籠に入れるよう指示していた。
この2台の自動運転スマートフォークリフトは同学院の自動車スマート技術専攻の学生が、教員の指導を受けながら完成させたイノベーション実践プロジェクトだ。同フォークリフトはRTK、レーザーレーダー、超音波レーダーなど複数のセンサーを採用し、センチメートル級の測位、局地ルート計画、障害物停車などの機能を持ち、積み込みと輸送の自動作業を実現し、レベル4の自動運転が可能であると同時に携帯アプリにより任務の調節と状態のモニタリングを行える。
大学の地図と移動データを入力し、パソコンでルートを計画する。寮棟の入口に荷物が届けられた後、学生はQRコードをスキャンすることで荷物を受け取る。自動車スマート技術学生チームは自動運転フォークリフトの学内での積み込み、搬送、荷降ろしを実現した。
自動車スマート技術専攻の趙錦龍さんは、「我々は学んだ知識を具体的な任務シーンに応用しようと考えた。新学期にフォークリフトで荷物運びを手伝うのは大学の『古い伝統』だが、今年はイノベーションとテクノロジーを結びつけ、スマート化により違うことを試してみようと思った。フォークリフトが自動輸送の目標を達成し、学生の利便性を高めた上、自らの実践とイノベーションの能力を鍛えることができ、非常に喜んでおり達成感に満ちている」と説明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2023年2月17日