端午節(端午の節句、今年は6月22日)に合わせて今月22日から24日までが3連休となる中国。3連休初日の列車チケットの発売が8日から始まった。7日、中国鉄道アプリ・12306を見ると、21日に北京から、山東省・淄博市に向かう高速鉄道のチケットは発売後すぐに売り切れたことが分かった。串焼きバーベキューがきっかけでネット上で話題の都市となった淄博に、再び観光客が殺到することになりそうだ。中国新聞網が報じた。
資料写真
端午節3連休の列車チケットが8日から発売 北京や成都が人気
今年は端午節に合わせて今月22日から24日までが3連休となる。8日から鉄道サイト・12306や鉄道アプリ・12306を通して、22日の列車チケットが購入できる。10日からは24日の列車チケットが購入できる。
約1ヶ月前の4月29日から5月3日までの「メーデー5連休」には、鉄道利用者が激増し、中国全土で合わせて延べ1億3300万人が鉄道を利用した。2019年同期比で延べ2794万人増だった。4月29日だけを見ると、利用者は延べ1966万1000人で、1日当たりの過去最多数を塗り替えた。
データによると、3日間と短めの連休となるため、近場旅行や短距離旅行がメインとなりそうだ。ただ、高速鉄道は便利であるほか、飛行機のチケット料金も安めであることから、大都市から「2時間圏内」に旅行に行くというのが新たなトレンドとなっている。
人気の目的地を見ると、北京や成都、上海、広州、武漢、長沙、重慶、西安といった人気都市の人気が依然として高く、青島、威海、杭州、厦門(アモイ) といった沿海都市の人気が目に見えて高まっている。
飛行機チケットは、メーデー5連休と比べると安くなる傾向がみられている。旅行サイト・携程網の統計によると、今月5日の時点で、端午節3連休の国内線のチケット価格はメーデー5連休と比べて17%下落している。国際線の価格は同比でほぼ横ばいとなっている。
また端午節3連休中に旅行に出かけるのは、依然として若者がメインとなっている。携程網の統計によると、今月5日の時点で、3連休中に旅行に出かける人のうち、90後(1990年代生まれ)と00後(2000年以降生まれ)が約半数を占め、80後(80年代生まれ)が約4割を占めている。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年6月8日