中国科学院古脊椎動物・古人類研究所研究員の付巧妹氏はユネスコ本部(仏パリ)で19日、科学、技術、工学、数学(STEM)分野における優秀若手科学者アルフォザン・ユネスコ国際賞を授与された。古代ゲノムによりユーラシア大陸の古代人の遺伝の歴史を構築した重要で独創的な研究により、進化の視点から人類の健康と適応の問題に新たな見解をもたらしたことを表彰するものとなった。新華社が伝えた。
同賞はユネスコが2021年に創設した初めてのSTEM分野における優秀若手科学者の取り組みを推進するための国際的な賞で、2年毎にSTEM分野の5人の若手科学者に授与される。科学者が国・地域・世界レベルで取得した、能力建設、科学事業発展、社会・経済発展の推進に有利な成果を表彰・奨励することで、STEM分野の教育、科学進歩、科学教育、国際協力を促進する。
付氏は古代遺伝学の研究に長期的に従事しており、主に古代DNAによる人類の起源と進化の重要な科学問題の模索に取り組んでいる。国際古代遺伝学分野のトップ科学者の一人としての付氏は、今回の審査で世界の2500人の候補者の中から選ばれ、同賞を初めて授与された中国の科学者になった。(編集YF)
「人民網日本語版」2023年6月20日