中国人が愛するテレサ・テン、生誕60周年 歌声は永遠に
「アジアの歌姫」として日本のみならずアジア中で人気を集め、1995年に滞在先のタイで急死したテレサ・テンさんの生誕60周年を記念して、中国大陸部や台湾各地で様々なイベントが行われている。今尚、多くの人々に愛されているテレサ・テンさんに対する中国人の想いを紹介する。「人民網」が伝えた。
中国人に深く愛されるテレサ・テン
中国の流行音楽の誕生からすでに100年近い時が流れた。その歴史の上に刻まれた軌跡を足早にたどるとき、決して避けて通れないのが「テレサ・テン」(●麗君)の名前だ。もし95年に急死しなければ、テレサ・テンは現在60歳となっていた。まさしく美人薄命である。
1970年代末から80年代初めにかけて、テレサ・テンの歌声が突如中国の人々の耳に飛び込んできたとき、あの世代の夢も甘い歌声と共に高く舞い始めた。多くの人はテレサ・テンの柔らかい歌声を通して、初めて「流行音楽」というものに触れた。
このアジアの伝説的な歌手は42年という短い人生において、無数のヒット曲を生み出した。「中国人さえいれば、必ずテレサ・テンの歌が流れている」と言う当時の言葉がテレサ・テンの人気ぶりを表している。
テレサ・テンはかつて自身にとって一番大きな財産は「10億の人々の拍手といつまでも懐かしんでくれる気持ち」と語っている。長い歳月にふり積もったチリもテレサ・テンの美しさや輝きを覆い隠すことはできない。時がこれほど流れても、10億人の拍手はいまだにに止まず、テレサ・テンの歌はあらゆるところで流れ、人々の心の中に存在し続けている。人々は心からテレサ・テンを愛し、忘れられず、懐かしんでいる。