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映画「西遊・降魔篇」メガヒットで一番得するのは誰?

 「早く言ってよ。なんで早く言わなかったの?早く言うべきでしょ」

 これは、公開15日間で興収10億元(約148億円)を突破した中国のメガヒット映画「西遊・降魔篇」(チャウ・シンチー<周星馳>監督)で人気となったセリフだが、同映画を製作した香港の映画製作・エンターテインメント事業グループ「比高集団(Bingo」)と中国最大の映画製作会社「華誼兄弟」の利益配分をめぐる争いにも当てはまる。チャウ・シンチーは比高集団の筆頭株主で、取締役を務めている。「北京青年報」が伝えた。

 華誼は先月26日夜、利益分配に関する契約を切り札として持ち出した。華誼は、映画「西遊」の中国国内の配給権として総興収利益の12%を発行代理手数料として手にするという。重要なのは、この契約には、中国大陸部の配給による興収利益が2000万元(約2億9600万円)を超えれば、華誼は興収利益の70%を手にすることができる点だ。また、華誼はこのほど初めて「西遊」への投資が計8800万元(約13億240万円)であることを明らかにした。業界内の予想によると、「西遊」の投資総額は1億元(約14億8000万円)に満たないとされることから、投資額から見ると、この利益配分比率は理にかなっているという。

 華誼と比高集団が映画の利益配分に関する水面下での戦いを行っていた26日夜、比高集団は、執行役員、秘書役、法定代表者、チャウ・シンチーの良きビジネスパートナーとして知られる易作●氏全員が辞職するという、世間をあっと言わせる人事改編を突然発表した。

 これを受け、華誼の株価は27日、取引再開後、大幅に下落。下落幅は一時5%を超えたが、その後徐々に盛り返し、終値は0.16%高で引けた。現時点では、「西遊」の興収利益配分は華誼の株価の行方と同じく、あいまいで不透明だが、易作●氏の辞職により、収益70%を得るとの華誼の発表に対し、業界内では異なる見方が生じている。

 比高集団は年初、0.153香港ドルだった株価が先月4日には0.275香港ドルにまで高騰。上昇幅は80%に達し、これは華誼の数字を上回っている。しかし、華誼が先月7日に映画「西遊」のメガヒットによる最大の受益者は自分たちであると公表したことにより、比高集団の株価は急落し、昨日までの下落幅は26%にも達している。(編集MZ)

 *●さんずいへんに「文」

 「人民網日本語版」2013年3月1日

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