釣魚島をマルビナス諸島に暗になぞらえる 安倍氏は誰を脅したいのか?
日本の安倍晋三首相は28日、釣魚島(日本名・尖閣諸島)問題に再び言及した際、1982年のマルビナス(英国名・フォークランド)紛争に関する英国のサッチャー元首相の発言を引用し、「海の法の支配」が問題解決の鍵だと主張した。サッチャー氏は当時、重要な原則として「国際法は武力に打ち勝つ」とも言ったが、その年実際に何が起きたかは誰もが知っている。(環球時報社説)
安倍氏の引用した言葉そのものには何ら問題はないように見えるが、マルビナス紛争にまつわるものであることには驚かされる。彼は何を示唆しているのか?サッチャー氏の方法によって「海の法の支配」を守る意志を表明しているのか?
日本は釣魚島地域において、より「武力に訴える」者のようだ。同日午前、中国海監の航空機が同地域上空を飛行したが、日本から「阻止」に来たのはF15戦闘機だった。日本の軍用機による中国の公務機への阻止はすでに繰り返し起きている。日本は中国海監の航空機に対して曳光弾による「警告射撃」を行うことさえ検討している。一方中国は、今日にいたるまで、釣魚島海域・空域で武力を誇示したことはない。
さらに両国政府の発言を見てみよう。日本は首相を始め、釣魚島「防衛」のためには「あらゆる代償を惜しまない」と公然と主張し続けている。武力に訴える意思も含まれることは誰の耳にも明らかだ。中国は通常、外交官が応じるのみだし、ずっと抑制の効いた言葉遣いだ。われわれが尋ねたいのは、もし中国上層部も釣魚島防衛には「あらゆる代償を惜しまない」と何かにつけて口にしていたら、中日は今日どんな状態に陥っていただろうか、ということだ。
安倍氏は就任以来うまく立ち回っている様子で、ひっきりなしに中国に言及している。今日「日中関係の発展を重視する」と言ったかと思えば、明日には「釣魚島問題で交渉は認められない」と言い、その次の日には「あらゆる代償を惜しまない」との決意を喧伝する。彼は自身のような日本の政治屋の偽善と中国に対する内心の敵意を余すところなく中国人に見せてくれた。