アン・リー監督の成功支えるクールな妻 ラブコールに「気持ち悪い」 (2)
■善良な妻
李安監督によると初めて賞金をもらった時、あまりに嬉しくて、生活環境を改善するべく、すべての賞金を妻に渡したのだという。しかし、思いがけないことに林恵嘉さんはこの賞金をすべて李安監督の弟・李崗氏に貸してしまった。当時、李崗氏は商売の失敗で借金を背負っており、かなりの金額を必要としていた。この賞金の件で、李崗氏は後々になってもずっと林恵嘉さんに感謝の気持ちを抱いているという。
■一家の精神的な柱
林恵嘉さんは自分の生涯の仕事は、一家に3人いる芸術家たちの精神的なマスター、車の運転手、家の管理人、精神の拠り所となることだと語っている。「妻は家の中のルールの立案者であり、家事のすべてのことは妻が決める」と語る李安監督は自分の成功の秘訣は「恐妻家」であることだと述べている。
■かつて離婚を考えたことがある
今や、多くの人の羨望の対象となった林恵嘉さんだが、自身と李安監督はごく普通の平凡な夫婦に過ぎないと考えている。過ごしてきた日々もつつましく、かつて離婚を考えたこともあるという。林恵賀さんが甲状腺機能こう進を患った時も、映画「推手」を準備していた李安監督からは「すまない。今回も何もしてあげられない」という電話しかなかったという。林恵嘉さんは絶望に陥ったこともあり、母親に電話でその苦しみを訴えたこともあった。母親は離婚を勧めたが、受話器を置いた後、林恵嘉さんは「なぜこんな女になってしまったのだろう。結婚した時、すべてを覚悟していたはずなのに」と自分を責めたのだという。(編集MZ)
「人民網日本語版」2013年3月15日