李雲迪 中国のピアノへの夢 (2)
中国のピアノの夢
今回の巡演の理念である「中国のピアノの夢」は、李氏自身の経歴から生まれたものだ。「小さい頃から、ピアノと音楽が私の夢で、現在までずっと続いている。将来も自分の音楽に対する夢をより若い人に伝え、彼らの未来への夢を後押ししたい。」
李氏から見ると、チャンスはいつでも存在するものだ。努力と継続は自分の力で何とでもなるが、チャンスはコントロールできない。もし自分で諦めたら、チャンスも自分を見放すことになる。「若い人がよく私に、どうやって成功したのか、あるいはどうやって未来を実現するのか、自分への要求は何か、と尋ねるが、私の考えは自分に挑戦を続け、自分を深めることだ。夢を少しづつ前進させてゆくことが重要だ。」
クラシック音楽に娯楽化は存在しない
李氏をめぐって最近、クラシック音楽の娯楽化という話題が注目を集めている。李氏はこうした言い方に対して「私は娯楽化は存在しないと考える。クラシック音楽は全民化することはできる。クラシック音楽には娯楽性はない。演奏する際にはクラシック音楽の表現形式を遵守しており、変えたことはない。ショパンはショパン、ベートーベンはベートーベンであり、表現形式と解釈方法はいずれも伝統を守り、しかも可能な限り伝統を保ち、精髄を追求し、最も真実で忠実な状態を伝えようとしている。」(編集YH)
「人民網日本語版」2013年8月7日