中露関係の将来はさらに素晴らしい
ユーラシア大陸にまたがるロシアは中国にとって最大の隣国だ。中露関係は数々の歴史的段階を踏んで、今日史上最良の時期にまで発展した。(文:李輝・駐ロシア中国大使)
中露は政治や戦略面の相互信頼を強化し続けている。国境問題は完全に解決され、中露関係の長期的で健全な安定した発展にとっての最大の障害が取り除かれた。12年前、両国は「中露善隣友好協力条約」を締結し、世々代々の友好、永遠に敵対せずとの平和思想、および同盟を結ばず、対立せず、第三国に狙いを定めないとの外交理念を法的文書の形で固定化した。良好な取り組みと個人関係によって、両国元首が重大な問題について速やかに意思疎通を図るための基礎が固められた。両国は軍事協力を全面的に発展させている。少し前の中露合同軍事演習「海上連合2013」はその最良の現れだ。
各分野の協力はすでに制度化を全面的に実現。中露包括的・戦略的パートナーシップは政治、経済、軍事、科学技術、人、文化など各分野、各方面を包含している。両国はすでに中露首相定期会談など各種の二国間協力制度、および複数の政府間協力委員会などを設けた。双方は両国関係発展上の要請に基づき、既存の協力制度を整備し続けるとともに、新たな協力制度を構築している。このように包括的で整った対外協力体制は現在の中国の対外関係において2つとないものである。
両国関係は物質的基礎を一段と堅固にしている。2012年に中露間の相互貿易額は過去最高の881億6000億ドルを記録。ロシアにとって中国は3年連続で最大の貿易パートナーとなった。両国元首の決定した2015年までに貿易額を1000億ドルに引き上げるとの目標は実現間近だ。2012年に中国の対露投資は約40%の伸びを示した。石油、原子力、石炭、電力など大型プロジェクトで双方の協力は目覚ましい成果を上げている。