「通用規範漢字表」発表 中国
発表までに10年間の研究・検討を要した「通用規範漢字表」が19日、中国政府の公式サイト「中国政府網」上で発表された。これは、50年以上に及んだ漢字規範の整理・最適化作業の集大成であり、国の標準語・文字の規範化と標準化レベルの向上に対して重要な意義を持っている。人民日報海外版が報じた。
中国政府網に19日発表された「『通用規範漢字表』の公布に関する国務院の通知」によると、国務院は、教育部と国家言語・文字工作委員会が制定した「通用規範漢字表」を正式に認可した。今後、社会で一般的に使用される漢字については同表を基準とすることとし、旧漢字表の使用は廃止される。
漢字表には、「規範字と繁体字・異体字対照表」「『通用規範漢字表』毛筆体参考表」が添付されている。漢字表は今後、言語生活の発展・変化や実際の需要に応じ、必要な場合は適宜補充・調整を行う必要がある。
漢字表には計8105字が収められており、使用頻度によって次の3段階に分かれている。
○一級字表:常用漢字3500字。基礎教育と文化普及に必要なレベル。
○ニ級字表:使用頻度が1級に続き多い3千字。一級字と二級字で、印刷出版、辞書編さん、情報処理など一般的な漢字需要を満たすことができる。
○三級字表:人名・地名・科学技術用語と小中高校の国語教材の文語文に使われる、一級とニ級に入っていない1605字。比較的頻繁に使用され、情報化時代と国民生活に関係が深い専門語に使用される字がカバーされている。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年8月20日