姜文がベネチア映画祭の審査委員に
現地時間の28日、第70回ベネチア国際映画祭がイタリアの水の都・ベニスで開幕した。中国人の姜文(ジャン・ウェン)監督がコンペティション部門の審査委員に選ばれ、多くの中国語映画が参加した。日本の有名なアニメ監督、宮崎駿氏の新作「風立ちぬ」がコンペティション部門にノミネートされ、金獅子賞をねらう。もっとも今年のコンペティション部門には有名監督の作品は少なく、「古希」を迎えたベネチア映画祭も変革が求め荒れているようだ。文匯報が伝えた。
今回のベネチア映画祭で最も実力のある監督は宮崎駿監督だ。新作「風立ちぬ」は有名な飛行機設計士の堀越二郎の伝記を改編したもので、反戦をテーマに日本で興行収入記録を更新した。もっとも宮崎監督はすでにベネチアで「栄誉金獅子賞」を受賞しており、また「風立ちぬ」も封切から1カ月経っているため、同祭で初上映することはかなわない。またコンペティション部門で有名な監督は少なく、米国テリー・ギリアム監督の「The Zero Theorem」や英国スティーヴン・フリアーズ監督の「Philomena」などが有力作品と見られている。オープニング作品はメキシコのアルフォンソ・キュアロン監督の「ゼロ・グラビティ」で、主演のジョージ・クルーニーとサンドラ・ブロックは同祭のレッドカーペットに姿を見せる可能性がある。
昨年不振だった中国語映画は、今回の同祭では数多く参加している。蔡明亮監督の「郊遊」がコンペティション部門にノミネートされたほか、王小偉監督の短編「死水」や文晏(ウェン・アン)監督の「水印街」も参加し、王兵(ワン・ビン)監督のドキュメンタリー作品も上映される。「太陽の少年」や「ラヴソング」も上映される。また賈樟柯(ジャ・ジャンクー)監督が「ベニスの70年」に招待される70人の監督の一人に選ばれ、開幕日に上映される。
1932年から始まったベネチア国際映画祭は世界で最も長い歴史を持つ映画祭で、新鋭の作品を奨励することで有名だった。もっともここ数年、同祭はトロント映画祭など他の新興映画祭の影響を受けて、注目度が下がっていた。(編集YH)
「人民網日本語版」2013年8月28日