中国人から見た日本人 山羊座と乙女座の融合 (2)
また、日本の管理学は非常に先進的だ。現代の管理学の多くの思想が日本から生まれている。日本人は中国の古典「菜根譚(さいこんたん)」を発展させて一つの完全な管理体系を作り上げた。時間を守り、集団精神を重んじ、勤めて倹約するなど、これらもすべて山羊座の組織の規律を重んじる特質が反映されている。
きれい好き、整理整頓好き、完璧主義、真面目、秩序を重んじるなどは乙女座の特質だ。日本人は非常にきれい好きであり、それは潔癖と言ってもいいぐらいのレベルだ。細かいところだと家具や健康から、大きなところでは衛生や公共の環境にいたるまで、清潔への要求は日本人文化や生活のあらゆる面に浸透している。日本語を学ぶ多くの学生は卒業論文を書く際に日本文化についてのテーマを選択するが、中でも入浴文化や浴室文化はこれまでもずっと人気の高いテーマであり、それに関わる細部や派生する興味深い事柄もすべて日本人が極限にまで追及しているきれい好きな特質が反映されたものだ。
日本語の「きれい」は、「清潔」と「美しい」の2つの意味を含む。これは、日本人の認識の中で、清潔すなわち美しいということを意味している。日本人のエコ意識は乙女座の精神を体現したものとも言える。5月4日は日本の「みどりの日」だ。「大自然に親しみ、自然の恩恵に感謝する」という理念から人々に自然とふれあい、エコを推し進め、地球をクリーンに保持することを呼びかけるものだ。これ以外にも、日本人の思考スタイルや生活習慣において、強烈な乙女座の特質が見受けられる。生け花、茶道、庭園・庭づくりなど、これらの細部にいたるまで技術に研鑽を積むことを重視するのは、日本が保有している最も広大な文化体系だ。
日本語の敬語は中国人が日本語を学ぶ際に最も難しい課題だ。日本人の表現方法には恥じらいが含まれており、間接的に表現することを好む。一つの意味も状況に応じて、いくつもの異なる表現の仕方があり、親しいかどうかや上下関係などさまざまなことを考慮しなければいけない。
日本人は話す前に深く熟考して話すことを好み、何度も考え、できるだけ漏れや間違いがないように努め、すべてにおいて行き届いた配慮をし、常に最善をつくさなかったことで罪悪感や不安を感じないように努力する。
仕事においても常に憂慮が先立ち、いつも「すみません」と言う言葉が口から出る。分析にたけており、何事に対しても慎重すぎるぐらい慎重で、優柔不断ではあるが、奉仕精神やサービス精神に富んでいる。東日本大震災が起こった際に、より多くの人々の安全のために、自ら進んで福島第1原発に残った50人の勇士たちのことを覚えている人は多いだろう。これも乙女座の奉仕精神を完璧に体現している。
「人民網日本語版」2013年3月13日