中露対テロ合同軍事演習の5つのメッセージ (2)
第3に、中露はより広範な議題において地域および世界の平和・安定促進のために共に努力することを望んでいる。中露は世界で最も重要な国だ。これは両国が地域および世界の平和・発展促進に対してより重い責任と義務を担っていることを意味する。中露両国の歴代指導者は相互交流を通じて、強権政治への反対、地域の安定、世界平和などの議題において広範な共通認識を蓄積してきた。対テロ合同軍事演習はこの広範な議題の具体的内容の1つに過ぎない。
第4に、対立と武力で利益を獲得する強権政治思考を捨て去り、相互信頼によってウィンウィンを実現する。人類は数千年にわたる対立と武力争奪を経験し、過去100年間に2度の世界大戦と米ソ冷戦を経験した。今日ついに大開放、大和解、大協力という歴史の潮流を迎えたのだ。中露の軍事的相互信頼・協力はこうした時代の大きな潮流に沿ったものだ。われわれは武力対立・争奪という冷戦思考を捨て去り、包容と相互理解の度量をもって地域の緊張緩和を促進し、平和的発展に機会を与える国が増えていくことも希望する。
第5に、中国は国際軍事協力に対して積極的、開放的な姿勢であり、世界の平和・安定維持を望む世界の全ての国々と友好的で相互信頼に基づく交流や協力を行ない、共同進歩と経済繁栄を実現し、連携して安保上の脅威に対処し、世界および地域の平和・安定に積極的な努力を払う。古代中国の軍事戦略家、孫子の「孫子の兵法」は戦争の様々な害を述べた後、「全勝」という戦略思想を提起した。つまり策略を通じて双方に戦争を放棄させ、平和・共栄という至上目標を達成するものだ。
外国メディアは往々にして中露軍事協力に対する関心を地政学上の意図に集中し、中露が共に直面するテロの脅威という現実的必要性を見落とし、地域大国である中露の安保協力が地域さらには世界の平和・安定に対して持つ積極的な意義と有益な影響を見落としている。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年8月14日