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東郷和彦氏:中日は対話を通じて理解を深め、膠着状態の打開を (3)

 もちろん、中日双方に原因がある。日本は1989年の冷戦終結まで国力が伸び続けた。その後、各方面で余り順調にいかなくなった。このため、だんだん考えに力が及ばなくなり、中国に対する注目度も下がった。これは大まかな説明に過ぎない。中国は1992年のトウ小平氏による南巡講和後、だんだん強大化してきた。中国は経済力も、政治力も、軍事力も次第に強まってきた。したがって日本は下降し、中国は上昇している。中国の対日依存度も下がっており、日本は中国以外の国に注目し始めた。

 だがそのために、ここで戦争を発動するだろうか?余りにも馬鹿げている!現在と比べ、特に1970年代、80年代の20年間は双方共に懸命に努力していた。したがって、構造的に言って、中日双方はこのようになった(距離が開いた)が、これは仕方のないことだ。だがこれは両国関係が現在のようにまずい状態になったことの理由にはならない。

--日本は現在、東南アジア諸国との協力が非常に多い。こうした協力は中国を牽制するためだとの認識が日本国内にもある。これをどう見るか。

 日本にとって最も重要な政策はやはり対中政策だと思う。現状に基づくと、中国に対しては現在2つの戦術しかない。最も重要な2つでもあるが、1つは封じ込め、1つは対話だ。これは日本外交最大の課題だと思う。だが現在のように中日関係という問題がここまで深刻化すると、日本にとって最重要課題は周辺国との関係をうまくやることだ。日本の周辺国とはどの国か?まず米国、それから韓国、ロシア、東南アジア諸国だ。こうした国々と友好的に付き合うこと。これが今日本がやらねばならないことだ。これはもちろん中国と「けんかをする」ためではなく、中国を脅すためでもない。だが日本の外交力を高めるには、こうした国々と仲良くするほかなく、「けんかをする」わけにはいかない。

--日本は中国との関係が良くなく、韓国との関係も良くない。東アジアで日本は孤独を感じないのか。

 現在日本には孤独を感じている時間はなく、やらねばならない事が多くある。まず、中国との関係の立て直しだ。このため、孤独を感じている時間はない。日本は現在、ロシアとの友好関係構築に努力している。だが私は、いずれにせよ日本にとっては中国との関係が絶対的に第1だと考えている。(編集NA)

 「人民網日本語版」2013年10月25日

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