日本政治のひっきりなしの「腹下り」は北東アジアに累を及ぼす (2)
全世界も日本の民主主義は「痢病」を患ったと考えている。だがどの国も日本に点滴を投与する力はない。日本に軍隊を駐留する米国にもできない。第2次大戦後、かつて日本経済は高度成長を続けた。占領国だった米国にずっと抑えつけられていたが、経済的成果への誇らしさに満ちあふれ、特に全アジアの前では押さえようのない誇らしさを抱き続けた。だが中国の台頭によって、自国に対する日本人の評価は打ち砕かれた。経済・社会への焦慮と国家の前途への焦慮が互いを募らせ合う状態が続いている。
小学校の班長の交代よりも頻繁な「年に一度の首相交代」は、日本社会の自信と辛抱強さの総崩れを物語っている。日本の政治屋たちは乱世の中で次々に「悪いことを学び」、政治屋個人と政党の私利はどんどん露骨になり、隠れ蓑すらいらなくなった。有権者もやむなく彼らに適応し、日本の選挙政治全体が暗黒状態にある。
国際社会では日本政界を批判する声が高まってきている。ブラジルのルラ前大統領は以前「日本の首相におはようと言うと、午後にはまた別の人にこんにちはと言わなければならない」と揶揄した。
日本人は民族主義が自らの国内で存分にパフォーマンスを行える異例の機会を得たことを知るべきだ。もし民族主義が現在の北東アジアに普遍的な問題だと言うのなら、各国の民族主義の相互衝突を創り出し、誘導した主たる源は日本である。
新たな総選挙が行われる。出馬する日本の政治家たちが自重し、内政をごまかすのに余り周辺国を利用しないことを希望する。周辺国に「日本侵略」または「日本いじめ」を望む者は断じていない。誰もが平和な日々を過ごすことを望んでいる。われわれの日本に対する唯一の期待は、落ち着きを取り戻し、北東アジアにわざと波風を立てないことである。(編集NA)
「人民網日本語版」2012年11月15日