中朝戦略対話が本日北京で開催
中国外交部(外務省)の発表によると、本日北京で中朝戦略対話が開かれ、中国から張業遂外交副部長(外務次官)、朝鮮から金桂冠第1外務次官が出席する。中朝関係、朝鮮半島情勢、関心を共有する国際・地域問題が主な議題となる。中国新聞網が伝えた。
韓国メディアは、金次官の訪中が昨年2月に北京でデービース朝鮮担当特別代表と会見して以来であること、そして朝鮮が朝米高官対話を提案した後に決まったことに注目している。
朝鮮国防委員会報道官は今月16日、朝米高官会談の開催を提案する談話を発表。米側は朝鮮と信頼できる対話を行なうことを望むと表明した。中国外交部報道官はこれについて「中国側は一貫して朝鮮半島の非核化と平和・安定を実現し、対話と協議を通じて平和的方法で問題を解決する立場を堅持している。関係各国が大局に着眼し、情勢の緩和にプラスとなることを多く行い、対話再開、6カ国協議の早期再開のために環境を整えることを希望する」と表明した。
先月には崔竜海・朝鮮労働党中央政治局常務委員が金正恩第1書記の特使として訪中した。崔氏は「朝鮮側は朝中の伝統的友情を非常に大切にしている。中国側と共に上層部の交流と意思疎通を強化し、朝中友好関係をたゆまず強固にし、発展させたい」と表明。「朝鮮側は経済発展と民生改善を真摯に望み、平和な外部環境を築くことを必要としている。関係各国と共に努力して、6カ国協議など様々な形式の対話を通じて問題を適切に解決し、朝鮮半島の平和と安定を守ることを望んでおり、このために積極的な行動を取る考えだ」とも述べた。
金次官は第2回6カ国協議から朝鮮側首席代表を務めている。また、米国との核兵器・ミサイル問題交渉などを担当し続け、対米交渉の経験が豊富で、西側メディアから「最も知名度の高い朝鮮の外交官」と呼ばれている。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年6月19日