外交部がシリア渡航延期勧告
王毅外交部長(外相)は28日、シリア情勢について、自制と冷静な行動を各方面に呼びかけるとともに、政治解決のみがシリア問題の現実的出口だと指摘した。
王部長は「中国はシリア情勢の最新の推移を強く注視している。中国はシリアにおけるいかなる者による化学兵器の使用にも強く反対し、国連調査チームが独立、客観的、公正、専門的な調査を行うことを支持する。現在は調査への妨害を避けるべきであり、調査結果についての予断も避けるべきだ」と表明。「常に政治解決のみがシリア問題の現実的出口だ。軍事介入は国連憲章の趣旨と国際関係の基本ルールに反するうえ、中東情勢の混迷を激化させる。中国は自制と冷静な行動を保ち、政治的解決という正しい道を堅持するよう各方面に呼びかける」と強調した。
シリア情勢のエスカレートを受けて、外交部(外務省)領事局はシリア渡航を当面見合わせるよう再度勧告するとともに、シリア周辺国への渡航も慎重に判断するよう促した。また、シリアに滞在する中国国民・機関に対して安全対策を強化し、現地中国公館と連絡を保ち、速やかに待避するよう促した。現地中国公館が積極的な支援を行う。(在シリア中国大使館24時間領事保護電話:0963-944265018)(編集NA)
「人民網日本語版」2013年8月29日