松江市、世論を前に『はだしのゲン』の閲覧制限を撤回 (2)
「子どもと教科書全国ネット21」の俵義文事務局長は人民日報の取材に「松江市教育委員会事務局が学校側に『閉架』措置を要請したのは、本当に子ども達を思ってのことでは決してなく、右翼の圧力に屈したためだ。松江市議会に圧力を加え、学校図書館にこの漫画を置かないよう要請したのは、日本の極右団体『在特会』メンバーだ。そして『在特会』は安倍晋三首相と安倍内閣の支持団体だ」と指摘。「この意味において、『強い国』すなわち『戦争をできる国』を目標とする安倍政権の誕生に伴い、民間右翼勢力も活発化し、様々な歴史歪曲活動を繰り広げ続けている。今回の事件はこうした活動の1つだ」と説明した。
藤田高景・社民党本部平和市民委員会前事務局長は人民日報の取材に「松江市教育委員会は26日、世論を前に決定の撤回を余儀なくされた。右翼の企てが完全に失敗し、日本の民衆の良識が勝利したことの証と言える」と述べた。
日本国立山口大学の纐纈厚副学長は人民日報の取材に「日本では『はだしのゲン』は子どもにも大人にも大変人気があり、閲覧制限は強い反発を招いた。日本の大多数の民衆は戦争に強く反対し、平和を愛しているが、日本を全く反対の方向に導こうと企てる者も少数いる。『はだしのゲン』の閲覧制限は日本の右傾化を証明するものだが、民衆が強く反対したことで、大多数の民衆が憲法改正に反対し、平和を愛していることも証明された。閲覧制限の本当の目的が、子どもたちに歴史を忘れさせることであることは言うまでもない。日本が原爆を投下されたのは、中国などアジア諸国に対する侵略戦争の発動と植民地支配に原因がある。侵略戦争を否認しようとする日本右翼が、被爆に対する民衆の関心を薄めようと企てるのは当然だ」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年8月30日