北京、「中国式道路横断」を処罰化 「先陣」に罰金160円 (2)
また、陳副局長は「歩行者の違法行為に対する今回の処罰化は『キャンペーン的な取り締まり』ではなく、交通秩序を整備し常態化する必要がある。今後効果が現れても、決して手綱を緩めないことによって、ようやく交通の悪習慣を段階的に改善することができる」と指摘した。
■歩行者の道路横断環境を改善
今後、北京市内に150か所ある重点交差点では、交通整理員が小旗や拡声器を利用して、歩行者の違法行為を制止する。また、交通管理部門は、交差点での監視率アップや交通ボランティアによる「交通ルールを守ろう」イベントの開催などを通じ、歩行者と自転車利用者の違法行為に対する教育活動や違反制止を強化、「中国式道路横断」現象を抑制していく構え。
市交通管理部門は、歩行者が道路を横断する環境をさらに改善することにも力を入れる。陳副局長は、「一部の道幅の広い交差点では、歩行者が道路を横断しにくいという状況にあることが、調査の結果明らかになった。交通管理部門は、そのような状況の改善に取り組む。道路の反対側まで1回の青信号で渡らなければならない場所は、2回に分けて横断できるように、道路の中間地点に安全ゾーンを設ける。大きな交差点には信号灯を増設し、信号に気づきやすいように配慮し、歩行者や自転車利用者の交差点で安全率を高めていく」とコメントした。