中国新疆のハイジャック未遂事件、首謀犯3人に死刑判決
中国新疆ウイグル自治区で6月29日に起きたハイジャック未遂事件で、同自治区和田(ホータン)地区中級人民法院(地裁)は11日、木沙・玉素甫被告、艾熱西地◆力・依明被告、吾麦爾・依明被告の3人を死刑に、阿里木・木沙被告を無期懲役とする一審判決を言い渡した。「テロ組織を組織、指導した罪」、「テロ組織に参加した罪」「ハイジャック罪」、「爆破罪」など複数の罪に問われた4人は、政治的権利を生涯剥奪された。「人民日報」が報じた。
裁判所は、「木沙?玉素甫被告と艾熱西地◆力・依明被告は、テロ組織を組織、指導する立場にあり、ハイジャックも計画、指揮、参加した」とし、「首謀犯」と指摘。「飛行機上で爆発物を爆発させようとし、24人の乗員・乗客を負傷させ、2858万元(約3億8000万円)の経済損失を招いた」と糾弾した。一方、吾麦爾・依明被告に関しては、「テログループに積極的に加入し、ハイジャックにも参加。飛行機上で爆発物を爆破させようとした」とし、「主犯」に当たると指摘。「ただ、事件の過程において、重要な役割を担ってはおらず、反省もしている」として死刑は回避した。
同裁判において、被告側の弁護士も出廷し、弁護に当たった。(編集KN)
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「人民網日本語版」2012年12月12日