四川省北川県 テレビによる緊急地震速報システムが始動
四川省北川チャン族自治県防震減災局と成都市ハイテク減災研究所は15日、北川県にてテレビによる緊急地震速報システムを始動したことを明らかにした。同システムは地震発生時、北川県の県民16万人に緊急地震速報を伝える。人民日報が伝えた。
北川県防震減災局の陸桂全局長によると、同システムは北川県全域のテレビ放送網を網羅しており、小規模の地震の場合はテレビ画面の下部に地震情報が字幕テロップで表示され、大規模な地震が発生した場合はポップアップウィンドウの形式で揺れ到達までの時間や予想される影響などが表示される。
成都市ハイテク減災研究所の王暾所長は、「同システムにより、北川県の人々は地震の揺れが来る31秒ほど前に地震発生を知ることができる。ちなみに、揺れが来る3秒前に警報を発すれば死者・負傷者が14%減少し、10秒前なら39%減少するとされている」と語る。
同システムおよび警報ネットワークは実際の地震1000回以上を通じてテストを行っており、これまでに全国28省(区、市)のボランティアなど20万人以上が使用した。全ての警報は実際の地震に基づき発せられ、M2.7以上の地震は必ず速報が出される。(編集SN)
「人民網日本語版」2013年1月16日