きょうの人民日報「微博」(2013年1月30日)
中国版ツイッターと呼ばれる中国の短文投稿サイト「微博(ミニブログ)」。インターネット利用者のうち、「微博」の利用者は2012年の時点で88.81%に上るとのデータもあり、世論に大きな影響を及ぼすメディアへと成長している。この新コーナーでは、2012年1月4日の時点で350万人のファンを抱える人民日報の「微博」から、注目のニュースを選りすぐって紹介する。以下は、きょうの人民日報「微博」(2013年1月30日)である。
【データだけを気にしても真の発展なし】中国では最近、ぜんそくや気管支炎を引き起こす微小粒子状物質「PM2.5」が悪化の一途をたどっていることや社会における所得分配の不平等さを測る指標ジニ係数が社会騒乱多発の警戒ラインとされる0.4を超えたこと、さらに河南省蘭考県で4日、民家から出火し、孤児7人が死亡したことがきっかけで、中国全土には親族や民間の施設など政府の施設以外で世話されている孤児が50万人以上いることなどが注目を集めている。これらの数字に、政府の関連部門は戦々恐々としていることだろう。一方、これらのデータは、社会発展の代償や生態文明のつけ、重点分野の改革に実態がついていっていないことなどを明確に反映している。恐ろしいのはこの状態がいつまでも長引くことだ。いかに難題を克服するかが最も大切である。