オンラインゲームWoWのコピー版で4億稼いだ容疑者逮捕=北京
米人気オンラインゲーム「ワールド オブ ウォークラフト(通称、WoW。中国語名、魔獣世界)」のコピー版「盛大魔獣」を作成したとして、北京市警察当局は4日、池容疑者や王容疑者ら5人を逮捕した。この事件により、「WoW」のユーザー5万人がコピー版に流れ、約2000万元(約3億2千万円)の直接的経済損失が出た。新華網が報じた。
市警察当局は、コピー版オンラインゲームを運営し、著作権を侵害している業者を根絶するよう求める公安部の指示に基づき、同市の各大手オンラインゲーム会社を調査。中国大陸部で、「WoW」の独占運営権を有する「網易」のオンラインゲームが、ネット上で無断でセットアップされ、大きな経済損失を被っていることを突き止めた。そのため、同市公安局網安総隊は3カ月の調査を経て、違法業者の活動の全体像を洗い出した。
警察当局は今年5月、上海や浙江省、広東省に専門グループを派遣し、容疑者5人を逮捕。サーバー6台、パソコン7台を押収したほか、違法活動に用いられた10の銀行口座を凍結した。
警察の調査では、コピー版の「盛大魔獣」は、正規のWoWのオンラインゲームクライアントを頼りに、所有のログインシステムを利用してログインし、ゲーム中で使うアイテムや会員資格を販売。利益を上げていた。コピー版には、WoWのユーザー5万人が流れ、約2000万元(約3億2千万円)の直接的経済損失が出た。
容疑者らの供述によると、2006年以降、コピー版により、ほかに100万ドル(約1億円)の利益も出したという。
北京市警察当局は今年に入り、インターネット上の詐欺やネット賭博などのネット犯罪130件以上を解決し、容疑者1500人以上を逮捕した。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年6月5日