オンラインゲーム輸出が6年で6倍に
このほど出版された「2012年中国オンラインゲーム海外市場報告」によると、中国のゲームの海外輸出規模が6年連続で急速な伸びを示し、6年間で6倍に増え、5億7千万ドルに達した。オンラインゲームはこれから中国文化製品の海外輸出で最も主要な媒体の一つになるという。この報告は中国出版工作者協会遊戯出版物工作委員会(中国版協遊戯工委)が作成したもので、ゲームの研究報告として広く認められている。「科技日報」が伝えた。
同報告によると、2012年だけでも中国企業40社が独自に研究開発したオンラインゲーム177製品が海外市場に打って出た。海外進出の過程をみると、米国、ロシア、日本、ドイツ、東南アジアなどの海外市場で中国文化を内包したオンラインゲームの人気がますます高まっており、こうしたゲームは中国の文化製品輸出の急先鋒となり、また重要な成長点となっていることがわかるという。
「海外で研究開発し、世界で運営する」ことの最大のメリットは、世界全体で人的資源や技術資源を統合し、グローバル市場の嗜好にぴたりと合ったより抜きの大作を開発できるようになることにある。ゲームメーカー「完美世界」の例をみると、ここ2年間は、海外のゲーム企業を合併買収(M&A)するなどの方法により、世界のゲーム産業のデザイン、生産、運営、IPアドレスなどの資源を統合し、グローバル化された研究開発スタイルによって海外で拡大発展を遂げてきた。こうしたモデルにより、12年の海外での営業収入は1億ドルを超え、輸出額はオンラインゲームの輸出額全体の約40%に達した。
中国のオンラインゲーム業界が打ち出した「抱団出海」戦略(複数企業が一つのチームになって海外進出する戦略)は、12年も徐々に実施された。同年末には、オンラインゲーム製品の輸出入向けに構築された「『完美世界』海外輸出入プラットフォーム」(PWIE)を利用する製品は180を超えた。別のゲームメーカー「暢遊」も北米でゲーム運営プラットフォーム「Gamefuse.com」を立ち上げた。この動きにより中国オンラインゲームの海外での発展ペースがかなり加速することになった。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年2月6日