中国 「超小型企業への就職」という新選択肢
中国求人情報サイト最大手の智聯招聘(Zhaopin.com)がこのほど発表した「2013年大学卒業生就業情勢報告」では、人材市場の需要と供給が著しくかみ合っていない状況にあることが指摘された。たとえば、中国版ツイッター「微博」(ウェイボー)による情報発信運営事業に携わる超小型新興企業は、給与水準は決して低くないが、就活中の学生からあまり注目されていないのが現状という。広州日報が伝えた。
例年通り、大企業は引き続き、卒業生の人気の的となっている。智聯招聘の統計データによると、競争が最も激しいのは、従業員数100人から499人の企業で、求人倍率は73倍に上る。従業員数20人以下の超小型企業の場合、求人倍率は21倍と、大企業とは大きな開きがある。また、従業員数20人から99人および20人以下の小型企業の求人数は、求人全体の43%を占めているが、求人倍率はそれほど高くはなく、平均50倍。
報告では、注目すべき特徴として、新興産業の登場に伴い、多くの超小型企業(20人の以下)も続々と誕生していることが指摘された。例えば、クリエイティブ企画、微博による情報発信運営、アトリエ運営などの創業企業が、人材市場に新しく登場した。これらの企業の給与レベルは決して低くはない。従業員数20人以下企業の平均給与は5675元(約8万8千円)と、500人-999人規模の大企業に続く水準だ。だが、これらの小型企業は、知名度が低く、学生からの注目を得られにくい。さらに、大学生は、社会経験が少なく、今後のキャリア計画に対して的を得た明確な見通しを立てることができないことから、これらの小型企業への就職に二の足を踏む結果となっている。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年6月13日