外国人、中国での就活が困難に=CNN
米CNNは5月8日、「中国での職探しで必要なものは?」と題する記事を掲載した。イタリア人のマルコ・ポーロは中国の朝廷で、17年間に渡り勤務した。しかし今や、中国での生活・勤務を希望する多くの外国人は、このような時間と労力を必要とする文化交流を求めていない。広東省に4年間在住している、ロシア人ファッションモデルは、「ここは金を稼ぐ場所だ」と語った。環球時報が伝えた。
世界各地から来た多くの外国人と同じく、彼女は広州で外国人向けに開かれた企業説明会に出席した。このような説明会は現在、中国在住の外国人の間で好評を博しており、世界経済危機以降はその人気が一層高まった。
しかし今や、外国人(特に西側諸国の人々)が中国で簡単に就職できるという観念は、時代遅れになってしまった。グローバル人材紹介会社ヘイズの中国担当者の藍熙蒙氏は、「企業は現在、実用性を重視している。応募者は、中国での発展意向を示すことが重要だ」と指摘した。これには中国語能力や、中国での1−2年を上回る滞在意向が含まれる。
昨年就職市場に入った中国の大卒者は700万人弱に達し、今後も増加を続ける見通しだ。これにより、中国での就職を検討している外国人は、より多くの課題に直面する。蘭氏は、中国語能力がなければ競争は難しいと指摘した。
業界関係者は、「中国語ができなくても、外国人の大卒者は中国語と英語の履歴書を提出しなければならない。就活の際には積極的に仕掛け、潜在的な求人企業と中国企業に狙いを定めるべきだ」と指摘した。しかしこのようにしている人は少なく、多くの外国人は求人サイトや検索エンジンばかりを頼りにしている。
中国において、経験・成果・特殊技能を持つ外国人は、依然として需要を満たしていない。しかし多くの西側諸国の人にとって、中国の人材募集の流れは理解し難いものとなっている。中国の人材市場では、値段を掛け合うことが可能だ。西側諸国の人は、自分の人生を割り引きされたくなく、積極的に人材を求めて欲しいのだ。
蘭氏は、今後の中国では、さまざまなポストの現地化がより普遍的なすう勢になると予想している。文化的つながりと言語能力を持つ海外帰国者が、就職市場で人気を集めるだろう。
説明会で日増しに高まる競争ムードと戦う外国人にとって、「コネ」は中国で就活に成功するための必要技能の一つだ。ガールフレンドを通じて営業の職を手にしたドイツ人は、「コネは重要だ」と語った。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年5月10日