|
ウェンディ・デン夫人がマードック氏から分与される財産額を左右する鍵を握っている2人の娘 |
ニューズ・コーポレーション会長兼CEOのルパート・マードック氏と離婚することになったウェンディ・デン(トウ文迪)夫人は、離婚調停の代理人弁護士として、辣腕で有名なWilliam Zabel氏を起用した。米メディアの報道を引用して新華社が伝えた。
Zabel弁護士は、極めて優秀な離婚専門の米国人弁護士だ。ウェンディ・デン夫人が1999年にマードック氏と結構する際は、Zabel氏の前の弁護士であったSloan氏が、婚前契約について夫人にコンサルティングやアドバイスを行った。米ニューヨーク・タイムズ紙は、「Sloan弁護士と夫妻との関係は良好だったが、夫人は、離婚調停を進める上で、新たな代理人弁護士が必要だと判断したようだ」とする関係者の談話を報じた。
CNBCテレビは、「夫妻の婚前契約に関して良く知る人によると、結婚前の合意に基づき、2人が離婚した場合、ウェンディ・デン夫人に対する財産分与額は最高2千万ドル(約19億6420万円)という約束が取り交わされていた」と報じた。ちなみに、マードック氏の総財産は約112億ドル(約1兆1002億8800万円)。英デイリー・メール紙は、「夫妻は、婚前契約を取り交わしただけではなく、結婚後に補足合意も付け加えた」と報じた。合意内容による制約があるものの、夫人側は離婚調停でより多くの財産分与を得るため、各方面での準備を進める意向だ。CNBCは、関係者の談話を引用して、「夫人は、平和的に離婚が成立することを望んでいる」と報じた。しかし、代理人弁護士を換えたという夫人の振る舞いは、夫人の希望と矛盾するものではないかという世間の疑惑を呼んでいる。米ニューヨーク・タイムズ紙は、「夫人は8人の弁護士の面接を行い、最終的にZabel氏を選んだ」と伝えた。なお、マードック氏が2度目の妻(ウェンディ・デン夫人は3人目)と離婚した時は、17億ドル(約1670億円)という離婚時の財産分与としては史上最高額が支払われた。
■ 背景:マードック氏が北京に所有する豪邸は四合院?
マードック氏が北京に所有している不動産に関する最新の情報によると、この北京の住宅と地方に持っている豪邸は、「一目瞭然」とは対極にあるものだ。
某報道によると、夫妻は北京の故宮東側に四合院(中国の伝統的家屋建築)を所有している。マードック氏は2004年、一平米あたり4万元(約64万円)、総額1千万元(約1億6032万円)で、7間あるこの住宅を買い取った。夫妻は、この住宅を大々的に改造し、地下を2階増やした。増築した地下には、プールのほかゴルフ練習室やビリヤード室を造った。この四合院豪邸の写真は現在も未公開で、夫妻が持つ豪邸の中で「最も神秘的」と言われている。
[1] [2]