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海南島グリーンツーリズム、歴史的資源の発掘でより文化的に

このガジュマルの2本の木は大きく育った後、奇跡的に互いが寄り添うように絡み合って一体化し、最終的には1本の鴛鴦の木となった。

 中国政府が掲げる「国際旅行島」を建設中の海南省は、現代的な旅行施設を備えるほか、郷土の風情にあふれたグリーンツーリズムも楽しめる。海南省海口市南部に位置する定安県は、美しい田園風景が広がるだけでなく、豊かな歴史的・文化的資源を持つ。その土地柄に合った地方政策として、海南省は歴史的・文化的資源の開発・発掘が全力で推進され、現代的な国際的観光地に、その土地独特の息吹が感じられる原風景と美景がまた一つ新たに加わった。人民網が伝える。

 「百里百村」と呼ばれる観光地・黄坡村は定安県嶺口鎮に位置する。歴史的な愛にまつわる伝説が残っている当地では、発掘整理や美景工事を経て、現代的な旅行施設と融合した観光スポット「百里百村」が打ち出され、現在グリーンツーリズムが地域おこしの足がかりとなっている。

 民間に伝わる伝説によると、元の時代、当時の皇子トク・テムル(図帖睦爾)が海南島に島流しに遭い、「黎首王官」の家へと逃れた際、現地の娘・青梅と恋に落ちたという。2人は互いへの忠誠と愛を証明するため、この場所に2本のガジュマルの木を植えた。このガジュマルの2本の木は大きく育った後、奇跡的に互いが寄り添うように絡み合って一体化し、最終的には1本の鴛鴦の木となった。すでに数百年の歳月がたっているが、この伝説の愛の木はいまでも青々とした葉と豊かな枝をのばし、根をしっかりと地にはっている。まるで後世の人々に、身をもって愛の力はこんなにも強く、いくら風が吹こうと、雨が降ろうと愛は依然として変わらずびくともしないことを証明しているかのようだ。

 これらの文化的資源を十分に生かすため、現地では「保護しながら発掘し、発掘しながら保護する」という理念のもと、その土地に沿った措置と自然資源を結びつけ、この愛の伝説をめぐる現代的な観光施設を開発した。このアプローチは、この地で眠っている歴史的・文化的資源を新たに輝かさせ、現地の美しい景色にふさわしい文化的な価値をもたらした。

 「百里百村」は海南省グリーンツーリズムの人気スポットであり、定安八景の一つ。さらに現時点で海南島最大のグリーンツーリズム・モデル地区である。 (備考)トク・テムル(1304-1332)モンゴル帝国(元)の第12代皇帝(大ハーン)。(編集MZ)

 「人民網日本語版」2013年8月19日

 

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