淘宝が中国初の「月見保険」を発売
ショッピングサイトの淘宝網は26日、保険会社の安聯財険と共同で、中国初の「月見保険」を発売。「4大節句の1つ中秋節(9月19日)の夜、天気が悪くて月が見えなかった場合に保険金がもらえる」という。北京晨報が報じた。
「月見保険」には、AとBの2種類があり、Aの掛け金は20元(約320円)。対象となるのは広東省広州市や深セン、上海で、月が見えなかった場合50元(約800円)が支払われる。一方、Bの掛け金は99元(約1600円)で、対象となるのは北京や雲南省の昆明市、湖南省長沙市など41都市。月が見えなかった場合188元(約3000円)のほか、中華菓子「月餅」1箱がもらえる。2つの保険には、19日のみ有効の10万元(約160万円)相当の傷害保険も付いている。販売日は8月26-31日の6日間。数量限定で販売され、1人につき1口のみ購入可能だ。
通常、保険の適用範囲になるのは身体や財産だけで、感情的なものは含まれない。淘宝保険の姜興・総経理は、「月見保険は、生活の質を保証する形となっている。月が見えなかった時の残念な気持ちを取り除いてもらい、中秋節の質を保障するのが目的」と語っている。
では、「月が見えなかった」のライン引きはどうなるのだろう。月見保険は、中国全土の天気予報を掲載しているサイト「中国天気網」の2013年9月19日北京時間午後6時に発表される、午後8時から翌日午前2時の天気情報を基準にするという。もし、この時に対象となっている都市の予報が「くもり」や「雨」だった場合、「月が見えなかった」と判断され、保険金が支払われる。
淘宝保険が提供している中国全土の主な都市の最近20年の中秋節の天気を見てみると、月が見える確率は、都市によって大きく異なっている。うち、北京は過去20年で、くもりか雨の日が3度しかない。上海も同じく3度で、天津は1度しかない。一方、四川省成都市は7度、安徽省合肥市は8度だ。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年8月29日