元宵節の満月 今年は1-2日遅れ
旧暦の1月15日は「元宵節」で月見をする風習があるが、16日の方が月見に適している場合がある。しかし今年は特別で、旧暦の1月17日に満月がずれ込むこととなった。中国科学院紫金山天文台の王思潮研究員によると、今年の「最も丸い月」は、2月26日の早朝4時25分、つまり旧暦の1月17日に観測できるという。中国新聞網が伝えた。
月が地球を一周することを「朔望月」(旧暦の1カ月)と呼び、同月の月が最も丸くなる日を「望日」(満月)と呼ぶ。満月から次の満月になるまでは、約29日半の時間を要する。満月は通常、旧暦の15−17日に観測可能だ。満月の際、地球は太陽と月の中間に位置する。地球上で太陽が西に沈む時、月がちょうど東から昇る。太陽に照らされた月は、その時に最も丸く見える。
旧暦ではなぜ満月が観測できる日が変動するのだろうか。王氏によると、月の公転軌道は楕円形であり、近地点は約36万キロ、遠地点は約40万キロとなる。万有引力の関係により、近地点の場合は移動速度が上がり、遠地点の場合は移動速度が下がる。ある月の前半の移動速度が早ければ、15日に満月が観測できる。しかし移動速度が遅かった場合、満月が16日か17日にずれ込むというのだ。
2月25日(旧暦の16日)と26日(旧暦の17日)が晴天となった場合、深夜ごろに白く大きな月が夜空にかかる美しい景色を観測できる。王氏は天文愛好家に対して、「中国東部は25日の北京時間23時半ごろ、中部(四川省、雲南省、貴州省など)は0時30分ごろ、西部(新疆ウイグル自治区、チベット自治区など)は1時30分ごろが最も観測に適している。また観測の際は、都市部の光や騒音、四方の建築物や山などの障害物を出来る限り避けるべきだ」と提案した。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年2月25日