黒竜江撫遠流域の水位、過去最高を記録
8月29日、黒竜江の支流ウスリー川の水位上昇が続いていることから、烏蘇鎮の鎮職員は、川岸に張ったテントの臨時作業場を、少しずつ後退させざるを得ない。 |
中国東北部の松花江と黒竜江が29日、100年に一度という規模の大洪水に見舞われ、黒竜江省同江市における洪水防止対策は、極めて厳しい状況に陥っている。人民日報が伝えた。
28日、黒竜江の大堤防の各所で過去にない増水と水の流出が見られたほか、街津口8号歩道の西側5カ所で地滑りが発生、蓮花川排水機場の堤防でも地滑りが起こった。松花江の4カ所の防波堤でも、堤防に水が浸み込んでいる。同江市の農村部・市街地域の一部校舎は、洪水によって水に浸かった、あるいは被災者の一時避難所や洪水対策部隊の隊員宿舎として利用されていることから、新学期に授業を再開する見通しが立たなくなり、同市の学生約1万6千人に影響が及んでいる。
撫遠県の洪水防止対策も、かなり緊迫した状況に陥っている。29日、黒竜江撫遠流域の水位は43.73メートルに達し、この大河の過去最高をマークした。
国家洪水・干害防止総指揮部は、黒竜江省水害防止指揮部の要請に応じ、大流量排水ポンプ600台を中央洪水・干害防災備蓄倉庫から緊急調達、省内で浸水被害に遭った箇所の排水作業を支援した。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年8月30日