韓国がキムチを無形文化遺産に申請 結果は12月に判明
韓国文化財庁が10日に明らかにしたところによると、韓国は「キムチとキムジャン(初冬にキムチを漬ける行事)文化」を世界無形文化遺産として申請中で、今年12月にアゼルバイジャンで開催される「第8回無形文化遺産委員会」でその可否が決まるという。国際在線が報じた。
同庁によると、国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産保護のための政府間委員会はこのほど、「キムチとキムジャン文化」が申請資格を備えているとする審査グループの調査結果を承認したという。評価報告は12月の「無形文化遺産委員会」で審議され、最終的に「登録」、「情報補完」、「登録不可」のいずれかの結論が出される。
韓国は2012年3月に同申請を提出していた。同庁は申請書で、「キムジャンを作るのは一種の伝統で、それを土台に各階層間、各世代が文化を共有し合っている」とアピールしている。
ただ、韓国がキムチの世界遺産登録を目指していることに関しては、「漬物は韓国だけが有する独特の食品ではない」などと、多くの論争が巻き起こっている。韓国の学者は、「キムチは単なる前菜ではなく、韓国を代表する伝統文化。キムジャンを作るのは、韓国の家庭にとっては重要な行事の1つで、春までのキムジャンを作れば、越冬の準備ができるだけではなく、新しい1年を気持ちよく過ごすことができる」としている。
世界に「キムチ文化」を宣伝するため、韓国の「文化の都」、「キムチの郷」と称されている光州広域市では、1994年より毎年10月に「キムチ文化祭」を約1カ月間開催している。同市には「キムチ博物館」もあり、キムチの歴史や種類、作り方、保存の仕方、効能などのブースを設け、キムチやその文化の文献、考古学の発見などを紹介している。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年9月13日