中国、義務を履行しない被執行人のリストをネット上に公表
裁判で賠償金の支払いなどを命じられた被告人のうち、執行能力を有するにもかかわらず義務を履行しない被執行人(信用を失墜した被執行人)のリストが24日、中国最高人民法院(裁判所)の公式サイト(www.court.gov.cn)で公表された。同サイトにアクセスし、「全国法院信用を失墜した被執行人リスト情報公布・検索」をクリックすれば、中国全土の各級人民法院の義務を履行しない被執行人のリストを、誰でも見ることができる。被執行人の名前や名称を入力すれば、関連の情報が表示される。人民日報が報じた。
最高人民法院の同情報公布に関する規定は2013年10月1日、正式に施行が始まった。「信用」を失うことを盾に、被執行人が法律文書により確定された義務を積極的に履行するよう促し、執行は難しいという壁を乗り越えるための試みだ。同規定によると、被執行人で執行能力を有するにもかかわらず、効力を有する法律文書により確定された義務を履行せず、かつ、規定が定める6つの状況の1つに該当する場合、人民法院は、当該被執行人を信用を失墜した被執行者リストに加え、法律に基づいて処罰を与えなければならない。同規定実施後、各級人民法院は職権に基づいて、被執行人を同リストに列挙するかの決定を下し、この数週間の間に、3万人以上が列挙された。同リストは統一されたプラットホームで公表されている。
最高人民法院執行局の責任者によると、同プラットホームの立ち上げは、義務を履行しない被執行人に対する処罰の1つにすぎず、今後、各級人民法院は実際の状況に基づいて、同リストを新聞やラジオ、テレビ、裁判所の公告欄などでも公表する計画している。さらに、記者会見などを通して、該当裁判所やその管轄区の裁判所の同リストの状況を定期的に社会に公表する計画だ。さらに、人民法院は関連の企業に同リストを送信し、被執行人が義務を履行するよう促すという。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年10月25日