1561の村が「中国伝統村落」リストに登録
中国南西部にある雲南省騰沖県和順鎮水碓村は、明朝期に成立した村落で、400年あまりの歴史を誇る。この村は、「中国伝統村落」第一弾リストに組み入れられた村のひとつだ。新華網が伝えた。
2012年4月に中国国内の伝統村落・村庄に関する調査が全国規模でスタートして以来、第一弾・第二弾合わせて計1561の村落が、「かなり早い時期に成立」「伝統的資源が豊富」「歴史・文化・科学・芸術・経済的価値を備えている」ことを認められ、村落保護を目的として、「中国伝統村落」リストに登録された。
住宅都市農村建設部(住建部)村鎮建設司の趙暉・司長は、騰沖県で開催された「全国伝統村落・村庄計画育成会議」の席上で、「何よりも『保護』を優先させる。伝統村落は、保護を基本とし、発展・改造を進め、建物取り壊しなどの破壊的行為から守られなければならない」と強調した。
工業化・都市化プロセスが加速するにつれ、この数十年間で、中国の伝統村落の多くが姿を消した。統計データによると、2000年から2010年までに、中国の自然村の数は363万から271万まで激減、10年の間に90万の村が消滅した計算になる。消滅した村の多くには、古代農耕時代の郷土色豊かな建築物が遺されていた。
住建部担当者は、「今後の重要課題は、効果のある長期的な保護管理体制を確立することだ。3年から5年の期間をかけて、伝統村落に残された貴重な財産をきちんと整理し、保護発展のための支援策を制定し、全国各地の伝統村落に残る文化遺産が十分な保護・伝承を得られるよう計らい、生産・生活条件の顕著な改善を目指す」と話した。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年12月2日