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濃霧が警告 経済モデル転換は引き延ばしできない (3)

 こうしたことから、今後の環境対策では、エネルギー消費構造の調整に着手すること、天然ガス、水力発電、風力エネルギー、太陽光エネルギーなどのクリーンエネルギーの比重を高めることが第一に必要となる。十二五によると、15年をめどに新エネルギーと再生可能エネルギーが一次エネルギー消費に占める割合を11.4%に引き上げるとしている。この拘束力をもった指標が達成されれば、中国の環境対策は道半ばに達したといえるようになる。

 石炭を中心とするエネルギー消費構造だけではない。大躍進式の自動車産業の発展もここ数年間に大都市で汚染が加速した主な原因だ。08年までは中国の自動車生産・販売の伸びは緩やかだったが、自動車産業振興プランの影響により、09年は一気に1300万台に達し、前年比46%増加した。10年、11年はいずれも1800万台を超えた。中国汽車(自動車)工業協会は12年は少なくとも2千万台に達したと予測する。

 かつて振興の対象だった十大産業のほとんどが、現在では生産能力が最も過剰な産業となってしまっている。今も空を覆い続ける濃霧は、中国経済が徹底したモデル転換を必要とする時期にさしかかっており、「3高」のロジックに固執してはならないこと、経済発展は目前の利益を考えるだけではだめなこと、長期的な代償を軽視してはならないことを改めて警告するものだといえる。(編集KS)

 「人民網日本語版」2013年1月16日

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