3.5L版セダン 中国自動車市場の鬼門に (2)
◆再び高級路線へ
しかし広汽ホンダは依然として、3.5L版の販売回復を狙っている。
3.5L版アコードクロスツアーは、ホンダにとって3回目の高級路線邁進、広汽ホンダにとって2回目のブランド限界突破の取り組みだ。ホンダはそれまで、広汽ホンダで3.5L版アコード、東風ホンダで3.5L版スピリアを発売し、ドイツ製の高級大排気量車に向けられた中国人消費者の視線を引きつけようとした。
しかしこの2車種は、消費者から認められなかった。データによると、この2年間の3.5L版アコードの販売台数は、いずれも一桁台となった(2011年は1台、2012年は2台、2013年1−4月は0台)。スピリアの販売はアコードを上回っているが、消費者から真の意味で認められたわけではない。スピリアの2011年の販売台数は1万7376台、2012年は1万2417台で、値下げ幅は2万元以上で長期間安定している。
広汽ホンダ汽車有限公司の神子柴寿昭総経理は5月21日に、「3.5L版アコードクロスツアーは広汽ホンダの旗艦車種であり、ブランドイメージの向上に大きな役割を果たすため、軽率にこれを捨てることはない。アコードクロスツアーの提唱する製品理念の受け入れに伴い、多くの人がこの製品を受け入れてくれるはずだ。当社は今後3.5L版アコードクロスツアーを大々的にPRし、ブランドイメージを再構築し、販売台数を増加させる」と語った。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年6月7日