中国はモバイルネットの時代に　情報消費を喚起 (2)

　▽モデル転換、変革、再構築

　しばらく姿をみせなかった捜狐公司の張朝陽最高経営責任者（CEO）は大勢の記者に囲まれ、モバイルネットについて質問された際、モバイルネットをめぐる変化が急速であることは改めて言うまでもない、と述べた。

　モバイルネットは今、オンラインとオフラインの各要素が全面的に変わりつつある。マイクロソフトの張亜勤グローバル副総裁（同アジア太平洋研究開発グループ主席）は取材に応える中で、モバイルネット時代の生態システムが再構築されつつある。パーソナルコンピューター（PC）のインターネット時代には、生態システムは相対的に安定しており、いくつかの大企業が強い生態環境と生態システムを形成していた。モバイルネットの時代になり、過去のプラットフォームを継承する部分もあれば、ひっくり返るような変化を遂げる部分もあり、不確定性が増した、と述べた。

　張氏によると、伝統的なネット大手は急速なモデル転換が必要だ。スタートの早いポータルサイトがイノベーションを行わず、いつまでも同じ場所にいて、自分の小さな世界であくせくしていれば、そこが舞台の中心になる。そこで楽しくやっているかもしれないが、ある日突然、舞台の中心が移動したことに気づくことになる。舞台の中心についていかなければならない。新たな戦場に移動しなくてはならない。モデル転換は必須で、モデル転換しなければ置いて行かれるという。

　電気通信プロバイダーが直面するのは業務の移り変わりだ。中国聯通（チャイナユニコム）製品イノベーション部門の李紅五総経理（ゼネラルマネージャー）によると、現在の情況から考えて、聯通の経営ではパケット通信料やブロードバンド通信料が固定電話回線の利用料を上回り、パケット情報サービスの収入がモバイル音声サービスの収入を上回ったという。（編集KS）

　「人民網日本語版」2013年8月14日