巨額赤字のシャープ 起死回生なるか? (2)
中国家電業界専門家の劉歩塵氏は本紙の取材に応じた際に、「シャープは技術型の企業で、液晶テレビを発明した企業でもある。シャープの生産する液晶パネルは評判が良い。現在、液晶パネルの利用率が高まり続けており、シャープは高級液晶パネルの製造者・所有者として重要な価値を持つ」と指摘。「クアルコムとインテルの出資は、シャープの液晶パネルの価値を重視したためだ」と分析した。
上述した情報が伝わると、シャープの株価が14日に11%上昇した。
アナリストは、「シャープの株価上昇は短期的な現象にすぎない。シャープは基本面で変化していないからだ」と述べた。インテル・クアルコムの調整がまとまったとしても、シャープはテレビ事業の巨額の赤字により、依然として厳しい局面に立たされるだろう。
劉氏も、「株価が上昇したからといって、企業が真の意味で苦境から脱却したわけではない。シャープの経営再建は早くからスタートされたが、今のところ十分な効果が得られていない」と指摘した。
劉氏は、「シャープは出資により危機を緩和できるかもしれないが、この金額がその赤字額に対して大きな力を発揮することはない。日本の景気が好転しなければ、シャープの先行きも楽観視できない」と語った。(編集YF)
「人民網日本語版」2012年11月15日