中国系銀行、格付けの差が今後拡大=ムーディーズ (2)
中国銀行システムの今後12-18カ月の資産品質、利益獲得能力、経営効率について、ムーディーズは「マイナス」評価を与えた。ムーディーズは、各行の第3四半期業績報告を見る限り、資産品質に大幅な悪化は生じなかったが、資産品質が依然として圧力を受けると指摘した。また金利市場化の推進により、銀行の利益獲得能力がさらに低下する。その他にも、金融の非仲介化、管理・抑制の緩和もまた、銀行に対して新たな課題をもたらす。
ムーディーズ・インベスターズ・サービスの胡斌副総裁は、「中国系銀行が圧力を受ける中、その対応能力が試されている。長期的なスパンで見れば、これは各行の財務能力の差別化を促す。差別化された能力により、格付け機関は中国系銀行の信用について、再度格付けを行う。この過程により、中国系銀行間の財務能力と格付けの差が拡大される」と指摘した。(編集YF)
「人民網日本語版」2012年11月23日