有害物質含む濃霧が多発 ガソリン品質向上が焦眉の急 (2)
推算によると、「国III基準」と「京V基準」の価格差は1トン当たり472元(約6608円)、上海の「滬IV基準」との価格差は1トン当たり393元(約5502円)、広州の「粤IV基準」との価格差は1トン当たり387元(約5418円)に達する。ガソリン品質向上によるコストは誰が負担するべきか、これは中国ガソリン品質向上が直面している主な問題だ。
中国石油天然気股フン有限公司(中石油)技術研究院の専門家は、「北京のガソリン品質向上の経験を参考にし、品質向上によるコストは政府・消費者・企業が共同負担するべきだ。政府が補助金を提供し、消費者が一部のコストを負担し、石油会社が一部のコストを消化すればよい」と語った。
コストを誰が負担するかという問題を考慮しないとしても、ガソリン品質向上には一定の時間が必要だ。卓創資諮の精製油市場アナリストの劉峰氏は、「基準を満たすガソリンの生産には、水素を混合する設備が必要であり、この設備の製造には18カ月かかる。さらに、中国環境保護部による環境アセスメント、中国発展改革委員会による審査などの手続き、および初期設計と施工は、いずれも時間を必要とする」と指摘した。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年1月29日