中国の対外投資、史上最高を記録
世界的に有名な会計事務所プライスウォーターハウスクーパース(PwC)がパリで6日に発表した研究報告書によると、2012年、中国の対外投資額は652億ドルに達し、過去最高となった。2013年も引き続き増加する見通し。新華社が伝えた。
報告によると、欧州経済の低迷、ユーロ圏の金融不安、中国経済の成長鈍化などの影響を受け、昨年中国の国内投資は減少し、M&A件数は前年比21%減となった。投資額も28%減の971億ドルとなり、5年ぶりの最低となった。国別に見ると、中国国内でのM&A件数が最も多かったのは2011年に引き続き日本だった。取引額が最大のM&Aを行ったのは米国と欧州だった。
PwCの中国投資総務を担当するThierry Charpentier氏は「外国投資家は対中投資への興味を失ったわけではない。中国経済の成長の見通しが明確化し、新指導者による執政が軌道に乗り、外部経済の回復が加速するに伴い、中国の国内投資は2013年に上昇に転じるだろう」と指摘する。
同報告はまた、「昨年、中国の対外投資プロジェクト件数は前年比やや減少したが、投資額は54%増と大幅に増えた。中でも、民間企業の対外M&A取引額は171%増となった。ここから、民間企業が中国の対外投資において、今後ますます重要な役割を果たすことがわかる」と指摘した。(編集SN)
「人民網日本語版」2013年2月8日