日本式の「食の無駄」 生活の質への高い要求が背景
最近中国では食べ物を無駄にすることへの批判が繰り広げられている。経済発展により人々の生活水準が大幅に向上するに伴い、大多数の中国人にとって食べ物はすでに貴重なものではなくなり、食べ物を無駄にする現象も次第に深刻化している。だが、食べ物を無駄にすることは経済発展に必然的に伴うものなのだろうか?人々の生活が豊かな日本ではどのような状況なのか見てみよう。
人民網の東京駐在の記者は都内の一部飲食店を取材した。繁華街のある中華料理店はおいしいうえに手軽な値段なので、食事時以外の時間帯も来客が絶えない。客にはサラリーマンもいれば、家族連れもいる。単品で注文することもセットメニューを選ぶこともできる。使用済みの食器から見て、全ての客が料理をきれいにたいらげているようだ。
店長は「日本人は無駄をせず、とても節約的だ。ぴったりの量を注文し、絶対に残さない。私が中国にいた時は、みんなで一緒に食事をするとたくさん料理を注文し、無駄が多かった。日本ではそういうことはまれだ」と語った。
やはり日本人は通常食べ物を無駄にせず、食べる量だけ注文するようだ。では何がそれを可能にしたのか?店長が言うように、大部分の日本人は食べ物を無駄にすることに罪悪感を覚えるのだ。
中国国内のいわゆる「公費飲食」は日本にもある。政府機関や企業・団体は付き合いや接待を行う必要もある。だが接待費には厳格な予算基準がある。会計業界に勤めるある日本人によると、契約締結や感謝を示すために接待する側が多くの料理を注文することがあり、全く無駄がないということはないが、通常は事前に綿密な計画を立てるので、過度の無駄にはいたらない。また、「公費飲食」でも食事をする個人はたしなみ上も、できるだけ食べ物を無駄にしないようにする。