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子供に物を大切する心を培わせる日本の「食育」

【中日対訳】

 「食育(しょくいく)」という言葉をご存じだろうか?テーブルマナーや栄養学だけでなく、子供の環境保護に対する認識を強化することで、物や資源の浪費を軽減する総合的な教育のことである。子供たちが植物や動物に触れることで、食べ物を大切にする精神を培うことができるよう、日本の幼稚園には通常、採園があるほか、ウサギやニワトリを飼育している。生命時報が報じた。

 幼稚園に通う子供たちは、いくつかのグループに分かれ、交代で菜園や動物の世話をする。記者の近所に住む遠藤さんの息子さん潤くん(4)が通う幼稚園の運動場の西端にも5平方メートルほどの菜園がある。栽培されているのはキャベツやトマト。水をやるじょうろやイショクゴテ、さらに黒板が置いてあり、当番の名前が書かれている。幼稚園の教師によると、「この菜園は教師が作り、子供たちの投票によって何を栽培するかを決めている。春になると、子供たちに種の植え方を教えた後、一緒に土を耕して、種を植え、水をやり、肥料をあげる。好奇心の強い子供たちは、毎日登下校の際に、まず菜園に来て芽が出ているかを見ている。芽が出ると、一緒に写真を撮り、子供たちに今後なにをしなければならないかを教える。そして秋の収穫まで、全過程に子供たちは参加する。今入園して1年以上になる子供たちは、だいたい野菜3種類以上の育て方と過程を知っている。また、毎日食べている野菜は長い時間をかけて育てられていることを知っているため、食べ物を無駄にしなくなる。保護者たちからも、子供がお茶碗のお米を1粒残さず食べるようになったと好評を博している」。

 潤くんに教室の裏にある飼育小屋に連れて行ってもらった。「ウサギの家」と書かれた小さな木製の飼育小屋では、ウサギが3匹飼われていた。ウサギの飼育も当番制で、子供たちが交代で、餌をやったり、掃除をしたりしている。そうすることで、子供たちは動物を観察し、命を大切にする気持ちを培うことができる。

 「食育」の甲斐あって、潤君は、野良猫を見つけても、いじめるどころか、好物のケーキをあげたりする。また、普段は3分もじっと座っていられないが、植物の観察をしだすと、30分以上夢中になる。その理由は「植物のことをよく知っているから」。幼稚園の菜園や家で栽培する花、住宅の樹木など、潤君は名前から成長の特徴まですべてを把握している。

 このように、幼稚園の菜園は子供たちにとって、効果的な教育の場となっている。幼稚園の教育方針に遠藤さんも、「子供たちは食べ物が貴重であると学べるだけでなく、小さなころから愛を培うことができ、一石二鳥」と大満足だ。(編集KN)

 「人民網日本語版」2013年2月5日

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