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世界企業上位500社の半数が四川省に進出

 四川省商務庁によると、今年5月末現在、同省に進出した世界企業上位500社は251社に上り、中部・西部エリアで最も多かった。このうち海外企業は191社で、直接投資の金額は100億ドルを超えたという。「人民日報」が伝えた。

 上位500社が同省に進出する際には、初めに成都市に拠点を置くところが多い。成都には現在、上位500社が238社あり、同市が先駆け的存在であることは明らかだ。他の市の発展ペースが加速するのに伴い、世界の大手企業たちは同省の至る所に駒を進めるようになり、二番手の都市(次級都市)は上位500社の誘致で大きな発展を遂げた。現在、北西部の少数民族居住エリアを除き、省内の次級都市すべてに上位500社が進出している。

 産業構造をみると、海外の上位500社は四川省で製造業に投資するケースが多く、サービス業がこれに続く。今年第1四半期(1-3月)までに、同省で投資する上位500社企業81社が省内に企業172社を設立しており、うちメーカーは93社で投資額は66億7千万ドルに上り、サービス企業は62社、投資額は31億5千万ドルだった。このほかインフラ関連企業が16社で投資額は8億4千万ドルに上り、鉱物採掘企業も1社ある。

 あるデータによると、今年第1四半期末現在、四川省にある海外の上位500社の85.9%に当たる164社が実際に投資を行っている。直接投資を行うところは81社、再投資は7社、支社を設立したところは76社だ。直接投資の81社は同省で企業172社を設立し、投資額は累計100億ドルを突破して106億9千万ドルに達した。

 投資がどこから来たかをみると、海外企業の上位500社の191社は21カ国・地域から来ている。欧州出身が74社で全体の38.7%を占め、フランス、ドイツ、英国など13カ国が中心を占める。アメリカ大陸は61社で31.9%を占め、米国とカナダが中心だ。アジアは53社で27.7%。オセアニアは3社で1.6%に上り、オーストラリアが中心だ。米仏独英など欧米数カ国の108社が行う投資が全体の56.5%を占めた。

 同庁の謝開華庁長は、「四川省にあるチャンスがこうした企業の対四川投資を引きつける。チャンスは多方面にある。一つ目は市場がもたらすチャンスで、上位500社は潜在力をもった四川の大規模市場に注目する。二つ目はコストがもたらすチャンス。三つ目は資源がもたらすチャンスで、四川省には鉱物資源、水・電力、農業、観光など豊かな資源がある。四つ目は環境がもたらすチャンスで、ここ数年来、四川省は投資をめぐる政治的環境の改善を続け、企業に評価されている」と話す。(編集KS)

 「人民網日本語版」2013年6月5日

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