八月悲喜こもごも フォードが人気爆発、日系車は回復鈍化
8月は自動車販売にとって例年、営業が振るわない月だ。大手自動車メーカーの競争が白熱化の傾向を見せている。競争が激化する中、フォードは多国籍メーカーの中で最大の勝ち組になっている。傘下の販売台数は全面的にうなぎのぼりだ。日系車メーカーは全体的に落ち込み、販売台数も依然として下り坂だ。高級車の細分化分野においては、ボルボ、キャデラックなどセカンドラインブランドが成功の兆しを見せ、それぞれ100%、60%の販売台数増となっており、ドイツ系高級車の既存3メーカーに勝負を挑んでいる。北京晨報が伝えた。
急速な伸びを見せるセカンドライン高級車
第二の陣営に数えられている高級車ブランド数社が、自動車販売が振るわないといわれるこの時期に大幅に販売台数を伸ばしている。
8月、ボルボは中国市場で4319台を投入、昨年8月の中国販売台数は2607台だったが、今年は65.7%大幅増を記録した。ボルボXC60が中国市場で最もよく売れている車種で、最近中国で売りだしたボルボV40も中国市場での販売増の起爆剤となっている。今年に入って、ボルボは中国市場で販売台数を急速に伸場しているメーカーの一つになっており、数カ月間急速な成長を見せている。特に6月からは同期比60%を超える成長率となっている。
キャデラックは8月、中国での販売台数が同期比108.9%急増し4396台を記録、昨年同期は2104台で8月も販売台数記録を塗り替えた。中でもスポーツ高級SUVのキャデラックSRXは同期比49.4%増で2366台を売り上げている。
そして、ジャガーランドローバーやインフィニティは販売台数を公表していないが、6月と7月の販売状況を分析すると8月は快調を維持している。中でもインフィニティはかなりの回復、成長を遂げていることが取材で分かった。
同時に、これまでのドイツ系高級車三大メーカーの販売台数も安定して増加している。