広汽トヨタが10年先を見据えた新戦略を発動
広汽トヨタは順調に販売台数合計14万台、同期比6.3%増を売り上げ、上半期販売計画を完遂した。これは日系合資企業で最良の結果を出した企業だ。先日、新任の李暉副総経理(副社長)と彼の新しいチームは、会社の10年先の発展を目指して活力に満ちた新戦略を打ち出した。経済参考報が伝えた。
的確な時期にブランドの若年層化戦略を実施
中国の自動車工業は60年が経過し、若い世代が主力消費層になる時代を迎えようとしている。広汽トヨタは敏感にこの傾向を把握し、的確な時期にブランドの若年層化を打ち出した。
若年層向けへ製品ポジショニングをシフト:YARiS Lを始め、広汽トヨタは急速にスモールカーの導入を進めている。8月に発表したYARiS Lは、クラスを超えたデザイン性に優れたツーボックスカーで、若年層消費者が好む大空間、流行、高品質、省エネ低燃費などの価値観を満足させるものだ。スモールカー戦略は目下のところ、広汽トヨタが最も重要と位置付けている戦略の一つで、ヤリスから始まり、今後製品の集中発表の時期に入っていくが、年間1車種から2車種の新型車を導入し、同時に中国の消費者が求める中小型車製品を重点的に製造することで、製品の重心の戦略性シフトを進めていく。2015年には、広汽トヨタは製造能力を60万台まで向上させ、中小型車の40%以上のシェアを目指す。
営業の若年層化向けシフト:芸能人のイメージキャラクターを起用し、ファッション化営業など若者の好む拡大戦略をとる。
サービス体系の若年層化:さらに親しみのある現地ならではの方法で顧客に専門のサービスを提供し、顧客にこれまでと違う広汽トヨタを感じてもらう。広汽トヨタは新しい顧客管理サービスを創出し、さらにサービスの強みを強化する。
省エネ・排出削減の現実案を提供
ここ10年、中国の自動車保有台数は急激に増加し続け、環境汚染、エネルギー不足など社会問題も表面化している。広汽トヨタは省エネエコ製品、エコ産業チェーンの構築や公益環境保護活動の推奨などの施策を通じ、中国の自動車社会の省エネ・排出削減のための現実的で実現可能な新提案をしていく。
製品面では、広汽トヨタは現時点で最も成熟した、省エネ・排出削減において最も効果的なハイブリッド車や小型排気量のスモールカーを研究開発し、押し広めている。傘下のハイブリッド車であるカムリハイブリッドは、世界で最も成熟した最先端のトヨタのハイブリッドエンジン技術が使われ、強力なパワー、低燃費、低排出を完璧に実現している。燃費は100キロあたりたったの5.3Lで、これは排気量1.3Lの小型車以下だ。動力は3.0Lのガソリン車に匹敵、排気は世界最高排出基準に適合している。同時に、広汽トヨタは中国との合資で自主的に電気自動車の研究開発に着手、2015年には生産開始の予定だ。今回打ち出されたスモールカー、エコカー、新エネルギー車が、広汽トヨタの省エネ排出削減製品の「オールスター軍団」である。